| 兄 |
「何度かお話致しましたが、
ワシ、一応リフォーム業界の末席を汚し始めて十○年。
多少、一般の方よりも知識やコツと言ったものの蓄積があります。
そんなリフォームやハウスクリーニングのちょっとしたコツを、
皆さんにお話しようかな。と…。」 |
| ボ |
「どれだけ需要があるか分かりませんが…。」 |
| 兄 |
「まぁ、それも懸念しての自己完結企画です。
さて、第一弾。って何弾まで続くかワシにも分かりませんが…。
タイトル『水栓金具をキレイにしよう!』」 |
| ボ |
「はい。」 |
| 兄 |
「先日、ちょっとサンプルとして使えそうなモノがあったので、
それを使ってご説明しようと思います。
先ずは、コレをご覧下さい。」 |
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| 兄 |
「便器のロータンクの蓋の部分です。
写真を撮る為に、タンクから外し外に持って来ました。
実際には、ちょっと狭いですが、
トイレ内でタンクに乗ったままでも作業は可能です。」 |
| ボ |
「汚れてますねぇ。」 |
| 兄 |
「吐水口(水の出る口の部分)の周りと陶器の部分に、
石灰化したモノがこびり付いています。
メッキ部分の磨きをご説明するつもりでしたが、
ついでなので、陶器部分もキレイにしましょう。」 |
| ボ |
「『You!キレイにしちゃいなYo!』」 |
| 兄 |
「もう、いいよ…。
石灰化したモノは、水道水内の塩素が結晶化したモノだと思いますが、
そっちは専門ではないので、ホントの所は分かりません。
分からなくても支障は無いので先に進みます。
ここまで見事にこびり付いていると、
洗剤やスポンジで落ちるものではありません。
『こそぎ落とす』作業が必要になります。
そこで登場するのが、コチラ…。」 |
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| ボ |
「???」 |
| 兄 |
「マイナスドライバーです。
過去、こそぎ落とす道具として色々試してみましたが、
コレが一番使い易いです。
ワシが使っている様な、プロ用のドライバーではなくてもOKです。
10本くらいが1セットになっている、
コンビニで売っている様なモノでも大丈夫。
ただ一つ、
先が削れてしまっているモノ(ナメてしまっていると言います)は、使えません。
角が立っているモノを使って下さい。」 |
| ボ |
「はい。」 |
| 兄 |
「そのドライバーを使って、ひたすら、こそぎ落とします。
ここで注意点。
メッキ部分は、非常に傷付き易いです。
無闇にゴリゴリ引っ掻くのでは無く、
優しく出来るだけ石灰化した部分だけ落とす様にして下さい。
後、ロータンク蓋の吐水口に関して言えば、
最近は樹脂にメッキを施したモノがあったりします。
これは金属にメッキをしたモノより傷が付き易いです。
更に慎重にドライバーを使って下さい。」 |
| ボ |
「どうやって見分ければ良いですか?」 |
| 兄 |
「本当は、蓋から外して、
メッキのかかっていない部分を見るのが一番ですが、
水周りですし、一回外して元に戻せないと大変なので、
外さずに判断する方法。
何か金物(包丁の背など)で、軽く叩いてみて下さい。
甲高い金属音がしたら、下地は金属と見て間違い無いです。
鈍い音がしたら、下地は樹脂製でしょう。
それで判断して下さい。」 |
| ボ |
「はい。」 |
| 兄 |
「ここで出来るだけ落としておきたい所ですが、
多少残っていても大丈夫です。
焦って傷が付いてしまっては元も子も無いので、
気長に行きましょう。
今回は、陶器部分に付いたモノもこそぎ落としました。
それがコチラ…。」 |
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| 兄 |
「ここまで落としておけば後が楽ですが、
先程も言った様に、飽きたら次に進んでも大丈夫です。
ホントは作業している途中も写真を撮っておけば
分かり易かったのでしょうが、
助手はいないし、ワシ一人の作業だったので、
それは無理でした。ご了承頂き、ご容赦下さいね。」 |
| ボ |
「ごめんなさい。」 |
| 兄 |
「次は、『磨き』の作業に入ります。
先に陶器部分を磨いて行きましょう。
ここで使うのは、クレンザーとスコッチブライト。
クレンザーは、クリームクレンザーの様な、
液体のモノが、粉のモノより使い易いでしょう。
陶器部分は、表面がガラス層で覆われています。
ガラスと言うのは思っている以上に硬いので、
ちょっとやそっとでは傷が付いたり割れたりはしませんが、
スチールウールの様な粗いモノだと、
やり様によっては細かい傷が付いてしまう可能性がありますので、
スコッチブライトの様な目の細かいモノの方が安心です。」 |
| ボ |
「ゴシゴシ…。」 |
| 兄 |
「ココは結構力入れても大丈夫。
ってゆーか、力入れないと落ちません。
ただ、メッキ部分付近は気を付けて下さい。
そこもゴシゴシやっちゃうと、メッキに傷が付いちゃうので…。」 |
| ボ |
「はい。」 |
| 兄 |
「クレンザーは、界面活性剤と言う洗剤成分が入っていますので、
磨いている最中、アワアワになってしまいます。
そのままだと汚れが落ちているのかいないのか分かりませんので、
時折、雑巾などで拭いて確認しながら磨いて下さい。
また、さっきの『こそぎ落とし』の時に中途半端だと、
ここで落ちないこびり付きがあったりします。
それを発見したら、またドライバーを使って、
落として下さい。
自分が納得する仕上がりになるまで、
この作業を繰り返します。
右半分を磨いてみたのがコチラ…。」 |
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| 兄 |
「左とは輝きが違います。
全部磨き終わったのがコチラ…。」 |
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| ボ |
「ピカピカ。」 |
| 兄 |
「コツは、何も考えず没頭する事ですかね。
こういう作業って、頭が空っぽになって終わった後スッキリします。
次は、メッキ部分の磨きに入ります。」 |
| ボ |
「はい。」 |
| 兄 |
「ワシらは、金属部分の磨きにはソレ専用の磨き剤を使います。
それがコレ…。」 |
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| 兄 |
「『ピカール』と言います。ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
名前はアレですが、昔からある金属磨き剤です。
日曜大工センターでも購入可能ですが、
一般の方は、それだけの為に買ってくるのももったいないので、
歯磨きでも代用可能です。
ただ、最近は研磨剤の入っていないモノや、
塩の結晶などが入っているモノがありますが、
それは出来れば避けた方がいいと思います。
研磨剤が入っていなければ当然"磨き"は出来ませんし、
塩の粒で傷が付く事はありませんが、
粒が邪魔して磨き辛くなります。」 |
| ボ |
「は〜い。」 |
| 兄 |
「乾いた布を用意して、少量の歯磨きを布に取ります。
そして、後は気になる所をひたすら磨きます。
途中、布が黒くなってきますので、
場所を変え、キレイな所を使いながら磨き上げていきます。」 |
| ボ |
「ゴシゴシ…。」 |
| 兄 |
「歯磨きを使わずにピカールを使った場合、
水に濡れた布は使わないで下さい。
油性の液体に研磨剤が混入しているピカールに水分が混じると、
仕上がりが曇ってしまいます。
必ず乾いた布で磨いて下さい。
歯磨きは水性なので、水と混じっても支障はありません。
んで、磨きあがったモノがコチラ…。」 |
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| 兄 |
「我ながら良き出来栄えじゃ。
さて、以上ですが如何でしょうか?
多少参考にはなったでしょうか?」 |
| ボ |
「どうでしょう…。」 |
| 兄 |
「ポイントを要約すると…。
1.石灰化してしまったモノはこそぎ落とすしかない。
道具はマイナスドライバーが使い易い。
2.磨き前のこそぎ落としが肝心。
何事も段取りの可否で出来の8割は決まる。
3.磨き作業は頭を空っぽにして没頭する事。
しかし、自分が納得する所で止める事。
3番目のポイントは大事です。
"研磨剤"が入っている限りは、
『磨き』と言えど表面を削っているのと一緒。
メッキ層は、そんなにぶ厚くはありません。
ある程度で止めましょう。
ワシは子供の頃、鍋をクレンザーで磨いていて、
やり過ぎて穴を開けてしまった事があります。
程度が大事です。」 |
| ボ |
「ははは。バカ…。」 |
| 兄 |
「『バカ』言うな!
後、最後に月並みになりますが、
やはり日頃のお手入れが重要になります。
今回、吐水口の先に付いていた石灰化した"何か"も、
普段から拭いていれば防げます。
シンクのステンレスなどに付く"水垢"も、
水滴が乾く際に色々なものを吸着して跡が付き、
それが度重なって出来るものです。
気が付いたら、乾いた布で水気を拭き取る。
これが掃除の面からも、衛生面からも一番です。」 |
| ボ |
「長くなっちゃったね。」 |
| 兄 |
「ワシ、説明が下手っぴぃだから、
自然と長くなっちゃうんだよね。
皆さん、読み辛くてごめんなさいね。
もうちょっと修行します。」 |
| ボ |
「はい。」 |
| 兄 |
「こんな程度のコツとまではいえない様なモノが、
後ふたつ位ネタとしてありますので、順次、記事に致します。
また、リフォームやハウスクリーニングで質問があれば、
分かる範囲でお答えするか、記事にしたいと思います。
リフォームと言っても、
あんまり大きな"改築"とか聞かれても困りますけど…。
何かあればコメント欄にお願い致します。」 |
| ボ |
「書き出しから二日に亘る記事になってしまいました。」 |
| 兄 |
「最後までお読み頂いて有難う御座います。
そんじゃぁ、またね。」 |